公開レッスン「ピアノクリニック Piano Clinic」開催のご案内

ピアノクリニックとは

主役が「音楽とあなた」の公開レッスン

あなたがより楽しくピアノと向き合える「処方箋」をお届けします

受講対象者: 18歳以上のピアニスト 今の弾き方に疑問のある方、本番での緊張を克服したい方 (プロ、アマチュア、音大生、ピアノレスナーを一切問わず)

受講対象曲: バロック、古典、ロマン派のクラシック作品 (暗譜は問わず。作品の一部でも可)

本クリニック開催について

一台のピアノが、私たちの前にあります。あなたのために置かれたこのピアノで、主役である「あなた」が、どのような息遣いで作品を始めるのか、ピアノに触れるのか、そこから全てが始まります。何々先生の音楽や技を真似するというアプローチではなく、音楽を通じて受講者と四人の聴き手が話し合い、あなたと作曲家の間の個人的なつながりを、より深めていくための時間です。

ピアノを弾くという行為には、多岐にわたる身体感覚が必要です。留学したハーグ王立音楽院で、私はバレエの先生や身体系の先生から直接教えを受けました。一貫して感じたのは、音楽を演奏する(練習する)ということは、自分の根幹に関わる行為であること、「自己肯定力」が高くなくてはいけないこと、つまりあなた自身が「あなた」を、どのくらい大切にしているかが問われるのです。

ここで考えたいのは、「⚪️⚪️に効く」方法＝身体系メソッドを探すことではなく、あなたの目の前にある楽譜とあなたの身体についてです。そのために、まず、楽譜に立ち返ることを、私は提案したいと思います。楽譜には作曲家が遺した呼吸があります。そして音符には、作曲家が丁寧に施した「振り付け」が隠されています。その作曲家の息遣いに、あなたの身体が呼応したとき、あなたは細胞レベルで「腑に落ちる」感覚を味わい、それは聴いている人にも確かに伝わります。作曲家とあなたとの間に起こる生命力の交換は、あなたを満たし、ピアノライフの充実のみならず、「生きる力」そのものになり得るのです。

あなたが、もしかしたら複雑にしてしまっているものを、4人のスペシャリストと共に解きほぐしませんか？ あなたのエナジーが音楽の中を駆け巡るお手伝いができればと思います。この「ピアノクリニック」が、音楽に内在するとてつもない力を皆様とご一緒に再発見する喜びに溢れるものとなりますように。

開催内容

会場ご案内

タカギクラヴィア松濤サロン

東京都渋谷区松濤1-26-4

• JR・東横線・地下鉄「渋谷駅」より徒歩10分／京王井の頭線「神泉駅」より徒歩3分
• 渋谷駅西口より「ハチ公バス～上原・富ヶ谷ルート」にて2つ目、「松濤美術館入口」下車すぐ

講師ほか紹介

■丹野めぐみ(ピアニスト)

東京・オランダ・スイスを拠点とし、国際的にフォルテピアノ奏者、ピアニストとして各地の音楽祭に招聘、及びマスタークラス講師として活動中。2009年ファン・ヴァッサナール国際古楽室内楽コンクール優勝。ハーグ王立音楽院修士卒。ユーロピアノ(株)音楽教室特任講師。

■北村昌陽 (ジャーナリスト／身体技法研究家)

元日経ヘルス副編集長。エクササイズ、メンタルヘルスなどの分野で数多くのヒット企画を担当。2009年に独立し、医療・健康ジャーナリストとして活躍。その傍ら、ヨガ、呼吸法、整体、野口体操、骨ストレッチなど、さまざまな身体技法を研究、実践する。

■大野晶子 (針鍼灸師 ／マッサージ師)

東洋鍼灸専門学校卒業後、鍼灸マッサージ、リハビリを介して様々な病気の方々と携わりながら、生き方、考え方、感性（心）と自然で自由な人間の在り方（からだ）の密接な関係について長年にわたり研究。太極拳、野口体操、ロシア武術システマ、古武術、骨ストレッチなどのメソッドを学び、からだの可能性を模索中。

■ミヒャエル・ツァルカ (ピアニスト)

年間100回以上のコンサートに出演する国際的ピアニスト。アメリカ・テンプル大学にて博士号取得後、世界中の音楽院にて50回以上マスタークラスの講師を務める。アムステルダムのフォルテピアノ音楽祭にて音楽監督を歴任。ナクソスやパラディーノレーベルより多くのCDをリリース。