フォルテピアノ奏者 丹野めぐみ BLOG。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、オランダ初めヨーロッパ各地にて研鑽を積み、同地にて活躍。現在オランダでもっとも権威ある「De Nederlandse Opera」のメンバーとして参加、また「Amsterdam Barok Opera」にて活動の場を広げるとともに、ヨーロッパを中心に、室内楽とドイツリートの分野で精力的な活動を行なっている。

ちょっとまじめなお話 その弐

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 はてさて、今日も非常に有意義に、そして楽しく過ごすことができました。オランダ時代の大切な友人y子さんと銀座、その前は京橋でマイレージの特典をつかって2時間ほどの整体です。どうやら肝臓、腎臓がきてるみたいでした。でもすっかり体も元気になって、おいしい紅茶をのみ、リラックスです。
 本題にはいるまえに、最近コンサートにきてくださった方からお葉書をいただくことがよくありまして、この場を借りて、御礼を申し上げたいと思います。私のつたない演奏を思い起こしていただくだけでも、あまりある幸せなのに、心から思ってくださったことが書いてあって、なんと御礼をいったらよいのやら。。本当にありがとうございました!

 さて、昨日の続きなのですが、3点おもしろいなと思えることがって、1の「アメリカ人と日本人の報酬に対する見解の違い」というのは、つまり、日本人が100もらえるとしたら、日本人はとなりの他人とくらべて、「なんで他の人は150もらっているのに、自分は?」となるそうですが、アメリカ人は「自分はこれだけのことをやったのだから、これでは低すぎる」という見解になるみたいで、他人とくらべてどーのこーのではなくって、いわゆる「自分の価値」というものをよく見極めているというか、絶対的な自信とかプライドというか、「自分のクオリティー」を自分でちゃんと客観的に評価しているっていう点に、すごいな、と。
 そして2番目の「グローバリゼーションに伴い、今までよりさらに高次元でのクオリティーで勝負しなければならない」という点においても、日本人としてクオリティーを高めつつ、世界につながるようなこと―つまり、先へ先へと発展して、希望をもてるようなところまで追求しなきゃいけないということ。現状を打開する力、個人のそういう力を集めることでしか、今の厳しい日本を救えないということ。
 そして最後に「マイニング・ザ・マイナーズ」(炭鉱堀りを掘れ!)アメリカのフロンティア時代に炭鉱堀りに注目しただけでなく、どうやったら彼らがよりよく働けるか、彼らのズボンにポケットをつけるという着眼点がやがて「リーバイス」に発展したというお話。なるほど。いつの世の中も、やっぱり「発想」とか「今までにない着眼点」とか、そういうことが、そういう個人のちょっとした発明が実は世の中をかなり豊かにしているのだと、改めて思ったのであります。「希望」という言葉が両先生の間でさかんに言われていたのだけど、ぱっと思ったのは「クールに傍観している場合じゃない」ってことなんだなって。日本の社会を救えるのは本当に個人ひとりひとりで、世界の大きなうねりについていくためにも、個人の発展がすごく大事で、その中で私はなにができるだろう?って。すごく考えちゃいました。それで実はとてもやる気がでてきて、もちろん今までの音楽の先生がたから習ったことを軸にいろいろなことをもっとしっかり表現できなければならないのだけど、そこに自分のクオリティーを織り込んで、しっかりそれを外に発信していく。そんなことが実は一番今重要なんじゃないかなって。引け目を感じている場合でなくて、そうやって社会の歯車になっていくことが今求められているんじゃないかなって思ったら、私のなかにもたくさんのアイデアが浮かんできました。これを現実にしていくには時間がかかるけど、必ず、実行しますね!お楽しみに!

 

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