フォルテピアノ奏者 丹野めぐみ BLOG。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、オランダ初めヨーロッパ各地にて研鑽を積み、同地にて活躍。現在オランダでもっとも権威ある「De Nederlandse Opera」のメンバーとして参加、また「Amsterdam Barok Opera」にて活動の場を広げるとともに、ヨーロッパを中心に、室内楽とドイツリートの分野で精力的な活動を行なっている。

スペシャルな夜たち

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  Yukionna3_R.jpgYukionna1_R.jpgAfter Concert on the 13th Dec 2008_R.jpg 

   皆様いかがお過ごしですか?私はたくさーーんやることがあるわりには、今日も某デパートで盆栽を見て、苔と小さいお花のバランスに魅かれて、またまたお財布が緩んでしまいました。。でも今一生懸命お掃除して、玄関に「ぽ」っと、ひっそりと息づく様子をみていると、うふふ。。暗闇にもしっかり映えていて、静寂のなかに何かがちゃんと宿っているのを感じます。(素敵なオジサマの心のこもったお手製感もバッチリ!)
 さて、13日土曜日は、もう10年近くのお付き合いになる男性3人とコンサートと、ヴェトナム料理!(実はあんまり得意じゃないことがわかった。。でも甘い物になると俄然大好きなこともわかりました。)「Celtic Xmas」というコンサートに出陣!お友達の殿方達は毎年のように行っていたことも判明!英会話教室をきっかけに発足したこの輪、毎度のことながら知的なお話から、しっかり男性からみた女性像にちゃんと!つながり、最後はなんと人間的な、小学校の道徳の時間を思い起こさせる、シンプル且つ普遍的なところへ行き着くという!コンサートの多様な音たちも印象的だけど、いつもこの会の後は、ふむふむと納得しながら考えながら帰路に着くのでした。
 そして次の日は、これもまた大切な同僚のひとり、亜弥子ちゃんのコンサート。塙 京子さんとのデュオ。正直な感想を言うと、本当にとても良いコンサートでした!もっと大きなところでやっても良かった!
 「雪女」というタイトルは、日本人ならピーンとくるのでしょうか?私は実は始まるまで「?」。(恥ずかしい・・)ピアノを弾くだけかと思ったのに、いきなりめっちゃ声の深いナレーションを始めたので、「おおお!」と一人感激!そして歌の方も一人で2役を演じながらの熱演。そして、古今東西の傑作中の傑作を集めた歌曲を合間にいれていくという、手が込んでいるコンサートでした。そして最後の歌曲、中田喜直の「霧と話した」になって、それまでの流れが良かったので、ぐっとお腹に力が入り、久々にじわーっと感動している自分に出会ったのでした。名曲とか傑作とかいわれている作品って、結局は人間の誰しもがもっている感情をとってもシンプルにした形だから、やっぱり聴いていて心地よくダイレクトに響いてくるなあと。「名曲」が「名曲」である所以をヒシヒシと感じた夜でした。またこういうコンセプトで、どんどん展開していって欲しいなあ!

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