フォルテピアノ奏者 丹野めぐみ BLOG。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、オランダ初めヨーロッパ各地にて研鑽を積み、同地にて活躍。現在オランダでもっとも権威ある「De Nederlandse Opera」のメンバーとして参加、また「Amsterdam Barok Opera」にて活動の場を広げるとともに、ヨーロッパを中心に、室内楽とドイツリートの分野で精力的な活動を行なっている。

魂の音

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昨日は十五年ぶりくらいに大好きな音楽家、Evelyn Glennieの音楽会に行ってまいりました。最初の音から最後まで途切れる事のない強い思いが、極限の集中力をもって表現されていて圧巻。身体の軸を使って、大地からも天空からもパワーを頂いてどんな音も楽器の一番いい音に命中するあの心地よさ。幼い私には、カッコイイ女性(女の子)として、メアリーポピンズ、長くつしたのピッピ、そして目の前にリアリティをもって登場したのがこのエヴェリン・グレニー。数年たって、ああ、自分のココロのなかで彼女の生き方、音楽への取り組み方が支えになってたんだなと、感じました。自分の身体を完全に楽器として振動させることで、目の前の楽器、共演者、会場と一体化するのだと思います。彼女がピアノを弾いたとき、その低音の響きの良さ、左右での音色があんなに豊かに薫るので、いろんなことに気づくことが出来ました。

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