フォルテピアノ奏者 丹野めぐみ BLOG。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、オランダ初めヨーロッパ各地にて研鑽を積み、同地にて活躍。現在オランダでもっとも権威ある「De Nederlandse Opera」のメンバーとして参加、また「Amsterdam Barok Opera」にて活動の場を広げるとともに、ヨーロッパを中心に、室内楽とドイツリートの分野で精力的な活動を行なっている。

生まれ変わったらゲーダイのガクリカに

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 はてさて、随分とお休みしてしまいました。やはりアナログの私、この世の速さについていくのがとても難しい今日この頃。。毎日書いていらっしゃる方々!尊敬いたします!凄い!

 一ヶ月ヨーロッパ滞在から戻ったばかりですが、時はあっという間に過ぎ、復興支援コンサート第二回目が3月14日に行われます。目白明日館という雰囲気のある空間で、192歳のピアノさんとといっしょにロシアを旅します。締めくくりはベートーヴェンの後期の傑作「ピアノ・ソナタ作品110」です。これまた弾けば弾くほど、なんと深遠な、壮大な曲なんでしょうと、毎日驚きの連続です。本番まで少しでもベートーヴェンの傍らに寄り添うことができたら。。またとない幸せです。

 帰国早々、昨年イタリア料理やさんで知り合って私のコンサートに来てくださるNさんと久々にお顔をみてお話することができました。バリバリのビジネスマンでいらっしゃるのに、音楽にも本当にお詳しく、歌手としても活動なさっている多彩な方です!そして私のコンサートの感想もバリバリかいてくださっています。コンサート後たくさんの方にいろいろ言っていただけるのは、やはりとても嬉しいです。どんなことでも、反応があるのは嬉しいです。昨年12月21日のコンサートの記事はこちら→ http://phxs.blogspot.com/2011/12/blog-post_22.html

  それでお話を続けていると、「生まれ変わったら藝大の楽理科に入りたいんですよ!」っておっしゃるので、思わずいただいていたランチを噴出しちゃいそうでした。だって、「それ何するところなんですか?」って質問のほうが多いのに、楽しそうに「マニアックっていいですよね!」っておっしゃるので笑。。確かに、同級生、みんなとっても面白かったです。みんな音楽業界の第一線で活動をしていて、この前のブザンソンで優勝したKくんのように指揮者になったり、音楽出版社で働いていたり、地元に帰って音楽活動したり、大学の先生になったり。。そういえば昨年ひょこっとウイーンへ行った時、Kくんにお会いできましたが、ぜーんぜん変わっていなかった。話し方も、考え方も。信念をもってぶれずに生きてきたってことの積み重ねが、今回の優勝につながったのだなって、改めて感じました。自由な雰囲気の中で、やりたい道を四年間かけてじっくり検討しながら、音楽のこと多岐にわたって勉強できた楽理科、確かにとっても楽しかったです!私もそこでフォルテピアノに出会わなければ、こんなふうに生きていなかったから!でもそれは民族音楽にハマッタ時期があったからこその出会いだっったわけで。。

 なんだかつらつら書いてしまいましたが、昨年くらいから、音楽をもっといろいろな角度から眺められるようになってきたことで、自分のあんまり考えていなかったレパートリーに挑戦する気も出てきて、ワクワクしています。復興支援コンサートまでもう一踏ん張りしてみます!

 写真は前回のオペラでの舞台や稽古場のものです。たくさんの人に支えられて、とっても充実しました。かなり寒かったけど、そういうときこそ、人の優しさが身に沁みました!

 

 

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