フォルテピアノ奏者 丹野めぐみ BLOG。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、オランダ初めヨーロッパ各地にて研鑽を積み、同地にて活躍。現在オランダでもっとも権威ある「De Nederlandse Opera」のメンバーとして参加、また「Amsterdam Barok Opera」にて活動の場を広げるとともに、ヨーロッパを中心に、室内楽とドイツリートの分野で精力的な活動を行なっている。

18世紀フランスへの旅 花岡和生先生の音

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 いやはやー大興奮で自宅に戻ってまいりました!今日は初めて新大久保の駅の反対側に降り立ち、てくてくと、心配なので途中で交番にも寄ってみて、道を確かめながら、淀橋教会にたどり着きました。

 清められた空間で、花岡先生のニ長調の明るい音が、ぱあ~と、花が開いていくように始まって、「ああ、音楽ってこういうことなんだ」と身体で受け止めました。優しい音色かつ、息のスピードを柔軟に変えていくあいだに、「あれ、どれも同じリコーダーなのか?」と疑問に思うくらい、調性と、それぞれの舞踏のリズムによって、いくらでも強弱や表現がつけられるので、本当に目からうろこ、感動しました!オトテールの曲は自宅にもCDがあり、何度もきいていたのですが、それでも生は圧巻!出だしのプレリュードの低音が、本当に深いながら、ただ強いだけでなく、圧倒的に訴えてくるものがあって、それはどうやってなされているのか、息のスピードなのか、タンギングなのか、音の中にある空間のまろやかさなのか、そこへの圧力のかけ方なのか。。うう^^感覚として受け取ったことを明日は自分でもフォルテピアノでやってみよう!とにかく、素晴らしい演奏会でした!また、バルバトルという作曲家の聴いたことのない作品も、いいですね!気になる和声進行でした!そして教会の一歩外にでると、煌煌としたネオンと夜の熱気につつまれ、いろんな外国語も聞こえてきて、ここは、大都市東京なんだと、妙に納得しながら帰ってまいりました。

 写真は先月のフランス。のどかな田園風景ですが、あっち側はすでに海でその先はイギリスが見えました!明日は、いったことのない土地でご飯を食べます。今年はいったことないところに、てくてく出向いていく私です。

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