フォルテピアノ奏者 丹野めぐみ BLOG。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、オランダ初めヨーロッパ各地にて研鑽を積み、同地にて活躍。現在オランダでもっとも権威ある「De Nederlandse Opera」のメンバーとして参加、また「Amsterdam Barok Opera」にて活動の場を広げるとともに、ヨーロッパを中心に、室内楽とドイツリートの分野で精力的な活動を行なっている。
さてさて、またまたご無沙汰してしまっております。お元気でいらっしゃいますか？
私はこっちへ帰ってきてからというもの、コンサートにいきまくっていて、かなり良い刺激をうけてます。
オランダと違って、じゃあ教会にひょっこり現れてみたらいい音楽があった！って感じには、ここ大都市東京ではならないので、積極的にコンサートいかなきゃ！とおもっていたら、結構お世話になった先生方が来日するではないか！
そんなわけで昨日は、Jaap ter Linden先生の演奏会で無伴奏チェロ組曲を楽しんできました。やっぱりオランダでレッスンしてくださる時とは違って、良い緊張のなか、今までじっくり積み重ねてきたものが、輪郭のはっきりしたフレーズ、そして切実に訴えかけてくる「うた」に変化していく様は、さすがはヨーヨー・マのお師匠でした！
あしたは、またフォルテピアノの演奏会にいってきま～す！
今日はそしてひさびさに母校に行ってきましたが、本当に温かい貴重な時間を過ごすことができ感謝の気持ちでいっぱいです！生徒さんたちも生き生きしてて、パワーをいただきました！
皆様！大変長らくご無沙汰してしまってごめんなさい。あけまして以来だなんて、ちょっと恥ずかしいです。
1月2月とオランダへいって、修行してまいりました。コンサート活動を三日に一度の割合で、その間にオペラのリハーサルと、なんといっても引越し！もちろん大家さんのお力を借りましたが、基本的には毎日夜中までひとりですべて片付けました。その作業の中で7年間ここに暮らしたのだなという重みと、ひとつひとつの思い出にかたをつけ、妙に悲しくなったりせず、かといってすっごく明るい気分でもなく、ただひたすら平常心で片していく日々でした。
またヨーロッパは改めて素敵な場所だなと再発見した時間でもありました！普段はなんとも思わなかった教会の鐘の音とか、ろうそくをつけて過ごすこととか、お花をたくさん飾ったりとか、不景気というご時勢にはまったく関係なく、人々の暮らしがもう脈々とあるので、それを削って生きるなんていう選択肢のないところに、やっぱりまたどうしようもなく魅かれたのでした。音楽的にも、非常に内容の濃い、改めて自分の音楽観を再構築しないといけないということを真摯に受け止めるために、毎日10㌔自転車こいだりして、（マイナス気温でも。。）エネルギーを循環させてたりとか。。まあ、楽しい43日間でした。
写真は引越し作業の時と、完了の時を写したものです！
さあ、3月になりました！4月のコンサートに向けてがんばっていきますので、またよろしくお願いします！
