フォルテピアノ奏者 丹野めぐみ BLOG。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、オランダ初めヨーロッパ各地にて研鑽を積み、同地にて活躍。現在オランダでもっとも権威ある「De Nederlandse Opera」のメンバーとして参加、また「Amsterdam Barok Opera」にて活動の場を広げるとともに、ヨーロッパを中心に、室内楽とドイツリートの分野で精力的な活動を行なっている。

やっぱりマタイな一日

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 昨日に引き続き、やっぱり朝からマタイ受難曲をきいていた。たぶんこの時期にオランダでずっと毎年のように聴いていたから、身体が欲するのでしょうね。そして昨日歌詞をちゃんとフォローしていなかった分、今日は全曲の歌詞をフォローして、自分なりに噛み砕いて理解しようとしていたら、一日終わっちゃったという感じです。でも全曲を通して聴くと、個々の美しさがさらに身にしみるし、いくつかの終止が長調で終わるのも、理論的にではなく、感覚的にわかるような感じがしました。
 そうこうしているうちに、私がエナジーを吸い取ってしまった、コンサートで頂いたお花たちがシュンとなってきたので、1時間をかけて、あれやこれやとやってみました。
 そして大切な方から大切な手紙をいただきました。わかりやすい私の、さらに裏の部分を見つけられてて、あちゃーと思う反面、そういう人が居てくれるという人生の偶然と必然が、頭のなかにめぐるあのテノールとオーボエのアリアIch will bei minem Jesu wachenのメロディーとあいまって、この曲に溢れる苦悩と甘美をさらに色濃くしてくれています。

 

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