今日は「ちりんちりん」というかわいらしい鐘の音で目が覚めました。といってもヨーロッパの鐘ではなくって、我が愛すべき地元にすっかりおなじみの「焼き芋やさん」。急いで階段を下りて3本くらい買いました。親戚におすそわけも兼ねて。ポルトガル・リスボンでみかけた「焼き栗やさん」とか、オランダの「アイスやさん」とか、やっぱり屋台は最高にいい。なぜかとても温かい気持ちになるし、そこに集まる人もどこかしら同じにほひがするものです。
そして、オレンジ色の夕日が街を染める頃、なにもかもがまぶしくキラキラしているころ、ずっと聴こうとおもっていたサンソン・フランソワの「ショパン・マズルカ」をやっと聴くことができました。
いや、すばらしいなんてもんじゃない!彼が弾く「喜びの島」の心がスカっとするあの気高さもすごいけど、「マズルカ」に見る、絶妙なテンポのゆれ、音色。形式的にはとてもシンプルなのに、その中で自在に変化するショパン(やっとショパンという大作曲家の本心をみつけた気がする。。)、それを見事に「再現」しているのではなく、もうずっと昔からこういうふうに語りつがれているんだと、淡々と音楽をつむいでいくフランソワ。人生の悲哀を歌いきったメロディーと切実に訴えかけてくるリズム。。。しばらくハマる予感です。
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