フォルテピアノ奏者 丹野めぐみ BLOG。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、オランダ初めヨーロッパ各地にて研鑽を積み、同地にて活躍。現在オランダでもっとも権威ある「De Nederlandse Opera」のメンバーとして参加、また「Amsterdam Barok Opera」にて活動の場を広げるとともに、ヨーロッパを中心に、室内楽とドイツリートの分野で精力的な活動を行なっている。

秋の気配

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 皆様!すっかり秋めいた今日このごろいかがおすごしですか?

 ついにホセッチュくんとの第2弾!来週の今頃はもう済んでしまっているのですね。。。そう考えると寂しくさえ感じます。ここへきて、アレクサンダーテクニックの本を読んだり、敬愛する中村天風先生の著書を読んだりと、とにかく自分のいままでやっていることにせめて一瞬でも自信をもち、自分の身体能力にも自信をもちたいという欲求が、このしんどい時期になぜか毎回やってきます。そしてたぶんいつものリラックスしている状態よりも、より極限での挑戦なので、やはり収穫もそれなりにあるというか(陸上選手が標高の高い山で練習することと似ているのかな?)、「絶対」ということがないにしても、自分なりの「これでいいんだ」というのが、見えたりして、そういう小さな、でも大きな発見はやはり生きる糧になります。何の音をもっと出してあげるとベートーヴェンは喜ぶのかな?とか、あ、ここの部分はきっとスケーターが何回クルクルしても目がまわらないような感覚と似ているな、とか、そういう気づきが、やはりおもしろいのであります。

 そんななか、やはり恩師のバルト先生を思い出しました。彼は自分の教えたことを真似る(私はどうやら真似はあんまり上手ではないみたいだけど)と、「うーん、つまんないね、それ」と一言。あくまでも私を一個人として、一音楽家として最初から最後まで見守ってくれたのだと思います。だから、レッスンというものはいつも「一緒に作り上げていく、一緒にこの曲を深めていく」ためのものであって、先生のやったことを鸚鵡返しすればいいわけじゃない。そういう姿勢が、やはり音楽をより色彩に富んだ一枚の絵のように、弾いているほうも、聴いているほうもより楽しいものに変化させるってことにつながるだなと、なんとなく思い返したのでした。

 満月前夜9月4日、古楽器によるクラシックの名曲(月光や、チェロ無伴奏)と美食との新コラボです!実際に考えてみても、なんて贅沢な企画でしょう!この場をお借りして、関係者の方に深く御礼申し上げます!質の高い美味しいものと、まろかやな音楽で、スペシャルな夜をみなさんと分かち合えたらどんなにいいでしょう!ローソンチケットで好評発売中です!

 これが終わると今度はすぐアントニオ君が来日します。彼のなんでもに対する好奇心や、信念、毎回すごいなと感心しています!こちらもまたユニークな音楽会になりますので、お楽しみいただけたら幸いです!

 写真は今度ご協力いただく、京橋レストランGustavinoでの写真。オランダ大使館のロゴがカプチーノに出没!あまりにも手がこんでいてびっくりした!こんなところにも人をひきつけちゃう温かな心遣いを感じます!

 

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