フォルテピアノ奏者 丹野めぐみ BLOG。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、オランダ初めヨーロッパ各地にて研鑽を積み、同地にて活躍。現在オランダでもっとも権威ある「De Nederlandse Opera」のメンバーとして参加、また「Amsterdam Barok Opera」にて活動の場を広げるとともに、ヨーロッパを中心に、室内楽とドイツリートの分野で精力的な活動を行なっている。

August 2009Archives

ホセクンとの演奏

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 今日はたったいまホセクンからヨーロッパ出発まえの最終確認ありました。かれも自分の師匠を呼んでフェスティバルつくっちゃったりと、演奏のみならずオーガナイズも一流なので、このような過密スケジュールでもこなしていけるのでしょうね。たぶん、オンとオフの使い方がうまいのかな。彼はいつも演奏会の前もリラックスしてて、「今からショッピングモール見に行こうか、迷っているのだよね。。」と、開演の1時間前にそんなこといっているくらいだから、こっちは化粧だ着付けだといそがしいけど、舞台にいる自分と、日常にいる自分とにあんまり境目ないんだろうな。
 今日は前回の横浜公演より、彼とのDUOがアップされてたので、ここに載せてみます!

http://www.youtube.com/watch?v=6krMi97pg1I

  明日からはもう9月!めっきり秋らしいけど、風邪などひかぬよう、しっかり生姜湯のんで、4日に備えます!

石川遼クンから学んだこと

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A4チラシ9月4日 最終版_R.jpg 

  今日はふとした瞬間に、テレビでちょうど試合を終えた遼クンが出てました。試合を振り返って、インタビュアーからの質問に「無我夢中で今後振り返っていきたい」と。でも「無我夢中」て言った後、その後の発言が、めちゃくちゃ冷静だった!常にゴルフが大好きで楽しんで没頭している自分と、勝負師としての冷静さ、世阿弥のいうところの「離見の見」=「目では前を見て、心を後ろに置く」ということが、ちゃんと自分のモノになっている。「見えている」人の発言、これからもっとグングン上に行く方だなあと、尊敬のまなざしでみてました!そして自分のやったことに対して結果だけじゃなく、「いいゴルフだった」と誉めてあげるというか、肯定するところがまたすばらしい!自分がやってきたプロセスをちゃんと自分で認めてあげること。他の誰でもな「自分」がちゃんと認めてあげること。本当に清々しい、いい表情をしていたああ!
 
   今日はちょっと宣伝になってしまいますが、9月4日オペラシティでのコンサートをクラシックサイトに載せてみました。

http://www.classic-concert.jp/concert/condetail.asp?code=1000003274

    このコンサートはとにかく、来て楽しい、聴いてたのしい、そして美食を味わえるコンサートです。金曜の夜、お仕事帰りにお早めに来ていただければと思います。日頃の疲れを癒し、満月前夜のスペシャルな時を、じっくりと味わっていただければ幸いです。明日31日が「ローソンチケット」での取り扱いの最終日になります!お見逃しなく!です!

 
 

 

回想録

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 はてさて、今日も一日無事に過ぎてゆく。。。音楽をすることが尊いということが十分解っていながら、時々無性につらい時がある。楽しいときもあれば自分の中身を抉り出されるようでもあり、やはりそれを音で聴くのはつらかったりもする。。そんな時やはり励みになるのは、6年間みっちり修行して下さったオランダの先生たちとの思い出。ちょっと学生のときのことを回想したりしてみたりする。これが結構元気になる!
 巨匠スタンリー先生は、憧れの恩師であり、とうぜん直に習うことは無理でしょうと思っていただけに、修士課程に合格した時、あっさりと「いいよ!」とその返答が一秒であったのは意外であった。そして、その独特の雰囲気のなかにつつまれる音の味わいは、なんといったらいいのだろう、やはり彼独自のポリシーと、音楽への深い愛着がいつも聴こえた。そういう時間をいっしょに過ごすことができたなんて!本当に素敵なことだったんだなあと改めて思う。
 性格の対照的なバルト先生からは本当に基礎の基礎から教わった。根気強く指導していただいたことは本当に有難いし、一年目なんて、たぶん、もう英語とかじゃわからないから楽譜に絵!とかかいたりして意思疎通を図ったことなんかもいい思い出。まあ、もっとも先生の英語はとても早口なのだけどね。。ある日は私が書き込みをした楽譜を、もっていっちゃって、「もう勉強しすぎてフレッシュじゃないから、ボクが持っておくよ」って、本当に一年間楽譜を保管?してくださったり。。まあ楽しい思い出はきりがない!
 そうやって思い返すと、やはり「時」って本当に、貴重。いい時間を過ごすことも大切だけど、いい時間ばっかりではやはりそれをとてもいいと感じることもできなし。。。でもせっかくすぎていくのだったら、自分は楽しい時間を、いい音楽をやっていきたいなと。そう心に決め、今日はめずらしく早く休みます。
 写真は6月にベルギーで撮ったもので、クリス・マエネさんの新しいアトリエ見学の際のものです!

秋の気配

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 皆様!すっかり秋めいた今日このごろいかがおすごしですか?

 ついにホセッチュくんとの第2弾!来週の今頃はもう済んでしまっているのですね。。。そう考えると寂しくさえ感じます。ここへきて、アレクサンダーテクニックの本を読んだり、敬愛する中村天風先生の著書を読んだりと、とにかく自分のいままでやっていることにせめて一瞬でも自信をもち、自分の身体能力にも自信をもちたいという欲求が、このしんどい時期になぜか毎回やってきます。そしてたぶんいつものリラックスしている状態よりも、より極限での挑戦なので、やはり収穫もそれなりにあるというか(陸上選手が標高の高い山で練習することと似ているのかな?)、「絶対」ということがないにしても、自分なりの「これでいいんだ」というのが、見えたりして、そういう小さな、でも大きな発見はやはり生きる糧になります。何の音をもっと出してあげるとベートーヴェンは喜ぶのかな?とか、あ、ここの部分はきっとスケーターが何回クルクルしても目がまわらないような感覚と似ているな、とか、そういう気づきが、やはりおもしろいのであります。

 そんななか、やはり恩師のバルト先生を思い出しました。彼は自分の教えたことを真似る(私はどうやら真似はあんまり上手ではないみたいだけど)と、「うーん、つまんないね、それ」と一言。あくまでも私を一個人として、一音楽家として最初から最後まで見守ってくれたのだと思います。だから、レッスンというものはいつも「一緒に作り上げていく、一緒にこの曲を深めていく」ためのものであって、先生のやったことを鸚鵡返しすればいいわけじゃない。そういう姿勢が、やはり音楽をより色彩に富んだ一枚の絵のように、弾いているほうも、聴いているほうもより楽しいものに変化させるってことにつながるだなと、なんとなく思い返したのでした。

 満月前夜9月4日、古楽器によるクラシックの名曲(月光や、チェロ無伴奏)と美食との新コラボです!実際に考えてみても、なんて贅沢な企画でしょう!この場をお借りして、関係者の方に深く御礼申し上げます!質の高い美味しいものと、まろかやな音楽で、スペシャルな夜をみなさんと分かち合えたらどんなにいいでしょう!ローソンチケットで好評発売中です!

 これが終わると今度はすぐアントニオ君が来日します。彼のなんでもに対する好奇心や、信念、毎回すごいなと感心しています!こちらもまたユニークな音楽会になりますので、お楽しみいただけたら幸いです!

 写真は今度ご協力いただく、京橋レストランGustavinoでの写真。オランダ大使館のロゴがカプチーノに出没!あまりにも手がこんでいてびっくりした!こんなところにも人をひきつけちゃう温かな心遣いを感じます!

 

演奏会のチラシ屋さん!

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 A4チラシ9月4日 最終版_R.jpg  はてさて、もう9月4日公演まで時間がなくなってきましたが、私の大好きな曲をアンコールにしようと、今から追い込みをかけております!乞うご期待ください!

 

 いつもチラシをお願いする、「チラシ屋さん」http://dtp.studio-estate.com/ には本当にいつもお世話になっております!やっとアントニオ氏を満足させる一枚ができました!いつも丁寧に作ってくださるので、安心してお任せしております!
 日常に追われながらも、やはり楽器に触れるということは、心身ともに癒され、またパワーをもらい、そして自分と向き合って内省する、大事な時間なんだなと、改めて思いました。 
 9月4日、オペラシティで行いますコンサートは、古楽器によるクラシックの名曲と美食とを組み合わせた、ユニークなコンサートです!スペイン人の若手凄腕チェリストのホセ君と、素敵な時間をクリエイトできたらと思っております!9月30日みなとみらい、10月8日近江楽堂はまったくタイプの違う音楽会で、アントニオ君といっしょに「18世紀ヨーロッパ音楽紀行」と題して、フォルテピアノ連弾で、ヨーロッパのそれぞれのお国柄を耳で感じ取っていただければと思います!(両チケットとも、ローソンでお求めになれます)
 

 あとちょっと!とにかく最善をつくして、やれることをしっかりやっていきたいと、そう思っております!

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ぶらあぼ9月号

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 余裕のない、追われた日々のなか、なんとか演奏会に向けて体力を温存しております!皆様はいかがお過ごしでしょうか?「世界陸上」がいまのところ、私の心をかなり支えてくれています!

 今日は「ぶらあぼ」9月号の96ページに、今度9月4日オペラシティにて行います、フルムーンビールさんとの記事が掲載されましたので、お知らせいたします!http://www.mde.co.jp/

  つい先日プログラムノートを書き終えたのですが、バッハやベートーヴェンの生きた時代の食生活、知れば知るほどおもしろい!このコンサートには美味しいものが登場しますので、金曜の夜、ちょっと帰りに音楽きいて一杯呑んで帰りたい!っていう方にはもってこいのコンサートです。詳しくは「スケジュール」をご覧くださいませ。

 9月30日、10月8日のポスター(「フォルテピアノで巡る18世紀音楽紀行」)も近日中に、出来上がり次第またアップします!9月4日とはまったく違うタイプのコンサートですので、お楽しみいただけるかと思います!とりあえず、ご報告でした!