フォルテピアノ奏者 丹野めぐみ BLOG。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、オランダ初めヨーロッパ各地にて研鑽を積み、同地にて活躍。現在オランダでもっとも権威ある「De Nederlandse Opera」のメンバーとして参加、また「Amsterdam Barok Opera」にて活動の場を広げるとともに、ヨーロッパを中心に、室内楽とドイツリートの分野で精力的な活動を行なっている。

July 2012Archives

ゲーテと私

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 今日は朝まじめに、そして結果とてもいい練習ができたのに、お昼ころからなんとなく不調。途中で引き返し大好きな体操にもいけず、落ち込んだ!朝がよかっただけに、途中おなかも減らずでなにがおかしくなったんだろう!?ひょっとして熱中症?というわけで、午後は寝不足を解決しながらいろいろ考えてました。最近読むどの本も、なぜだかゲーテが登場というか、引用してあったので、思わず、ゲーテ格言集を読んでみてます。偉人の御言葉は、やはりなるべくダイレクトに、解釈とか通さず、ゆっくり自分で考えて浸透させるのがいいなと改めて思いました。

「心をよみがえらす泉は自分の胸中からわいてこねば、心身をよみがえらせることはできない。」

 久しぶりに連弾のパートナーアントニオ氏から連絡あり、九月七日のプログラムもちゃんと決定しそう!よかった!あとは八月5日のパンフづくりの文章・・・クララ・シューマンの挑戦について書かなくちゃ!

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新しいパソコンより快適に

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 はてさて、今日も無事メジロ練習終わりました!寝起き悪く、行くのが大変だったのだけど、帰り道は音楽した後なんで、大分からだが目覚めて大丈夫になってました。もう一度自分のピアノで練習したけれど、音が深くなるというか、それは朝しっかり練習したからなのか、それともヒストリカルのピアノに触っているから、音の幅がおのずと深くなるのか。。。。ピアノっておもしろいなあと、改めて楽しくlなっちゃった!そして今日は図書館から借りた「チェリビタッケ・音楽の現象学」を読みながらゴロゴロ。最初はふーんという感じで難しい哲学用語が並んでいるのだけど、「次の習得への自由を得るために」「まず一つになる!」ということの意味をじっくり考えて、「雑多さと戦っているうちは何も始められない」というこの一言がずっしりコタエルなー、ほほーとかなり納得。だんだんわかってきて、また深みにはまりそう。。

新しいパソコンより快適に

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 はてさて、今日も無事メジロ練習終わりました!寝起き悪く、行くのが大変だったのだけど、帰り道は音楽した後なんで、大分からだが目覚めて大丈夫になってました。もう一度自分のピアノで練習したけれど、音が深くなるというか、それは朝しっかり練習したからなのか、それともヒストリカルのピアノに触っているから、音の幅がおのずと深くなるのか。。。。ピアノっておもしろいなあと、改めて楽しくlなっちゃった!そして今日は図書館から借りた「チェリビタッケ・音楽の現象学」を読みながらゴロゴロ。最初はふーんという感じで難しい哲学用語が並んでいるのだけど、「次の習得への自由を得るために」「まず一つになる!」ということの意味をじっくり考えて、「雑多さと戦っているうちは何も始められない」というこの一言がずっしりコタエルなー、ほほーとかなり納得。だんだんわかってきて、また深みにはまりそう。。

呼吸について

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 最近はまっている読書「海・呼吸・古代形象」三木成夫先生の著書で、昨日自分の中でセンセーショナルな感覚を久々に味わいました。横隔膜と首の前壁の筋は兄弟の仲である、という一節を読んで、ピアノを弾いているときはかなり気を付けているのでさておき、自分の日常生活を振り返ってみると、ここ(首)に力が入っていることが多いことが判明したのです!だから、呼吸も浅くなりがち!そんな自分を受け入れ仲良くしつつもさらにパワーアップをはかろうと、からだをほぐす毎日です。体を開けておく、単純なようでこれが究極に難しい。とりあえず日々姿勢に気を付けるところから始めよう!

ロマン主義的反語

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 今日は目白第二回目の練習で、その道すがら、吉田秀和さんの「永遠の故郷」夕映に目を通していました。その一節に詩人ハイネは思ったとおりいわなくって、逆の言い方をするのが彼の詩法だったと書いてあって、それを「Romantische Ironie」と呼ぶと書いてあったので、これは音楽を見る時に使えそう!と。シューマンの音楽は確かにこの詩人と相まってちょっと裏をかかれたり、深みにはまってでてこられず。。なんてことがあるんだけど、クララの音楽は本当に直球でくるというか、あの目の力そのもの、まっすぐに力強く飛んでくる音だなと今日、ふと練習してて思いました。

 音楽を言葉で綴るという作業は、本当に難しいのだけど、吉田秀和さんの文章はさくさくっと胸の中に入ってきて、あとからどんどんと膨らんで、もっと読みたくなる感じ。膨大な幅広い知識と、それから音楽に対する深い愛情がそうさせるんだなきっと。

 はてさて、昨日に引き続き、小さな努力を続けます(笑)

 今度の8月5日午後7時より池袋明日館で行われる演奏会のプログラムですが、これは今年の夏にオランダ・ユトレヒト音楽祭フリンジで公演するものと同じプログラムで、今一番力を入れているものです。

 F. Mendelssohn (1809-47)
  Praeludium und Fuga in e Op.35-1 (1831-36)

  Clara Schumann (1819-1896)
  Trois Romance Op.11 (1839)

  Ludwig van Beethoven (1770-1827)
  Klavier Sonate in f  "Appassionata" Op.57 (1804-06)

 「クララの情熱」というタイトルで、クララの視点から、どのように同世代の、そして敬愛するベートーヴェンを見たんだろう、考えたんだろうという気持ちのもと選びました。プログラム間で時代こそ少し飛びますが、ロマン派中期の雰囲気を味わっていただければ幸いです。今回もまたグレーバーさん(1820年オリジナルピアノ)に登場していただきます(笑)。 私にとっては思い入れのとてもある曲で、今充実して、もう一度すべてを洗い流して一からやっています!それはそれで前とは違った表現にふと出会えたりして、とても愉しい作業です!

小さな一歩から

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 Kijkduin sunset_R.jpgKijkduin 2012_R.jpg 

 気まぐれに発信中のこのブログ、とりあえず、書ける時書きます!最近はオランダより戻り、もっぱら秋冬ツアーについて思案中。そんな中長年のお付き合いをしている楽器店の方にある本を薦められ、それを読んでからというもの、少しだけ走ったり、少しだけ自然の中を歩いてみたり、この「少しだけ」にこだわりつつ、進んでいます。なんでも脳はやりなれていないこと、不快なことにすぐ危険信号を出してしまうから、その脳の仕組みを理解しつつ、自分がプレッシャーと感じるものはうまく回避し、「ちょこっとずつ」がいいそうです。一日五分、いや一分でもいいから、なにか苦手な(苦手だと思い込んでいる)ことをしよう。そう思って、日々の雑用を愉しくこなす癖をつけているところ。

 コンサートは緊急開催!で、「タンノメグミとまほうのぴあの 第四回 真夏の夜の夢」8月5日夜7時より、いつもの池袋明日館です。プログラムは、「熱情」をメインに、メンデルスゾーンの「プレリュードとフーガ」、クララ・シューマン「3つのロマンス」です。またまたいつものアコールヴィブレさんにお世話になります。今日はまたグレーバー(梅岡楽器サービス所蔵)に触ってきて、「あー無理に力を入れてたな」とか「もっと重さをつかえばすんなりいくな」とか、たくさんのことを教えていただきました。楽器は凄いね。ちゃんと教えてくれます。こんな調子でちょっとずつ、そして、この秋冬ツアーをしっかり乗り切ろうと思っております!何卒よろしくお願い申し上げます!

 写真はこの前ハーグの海岸でお昼と夕暮れと撮ったものです。潮風に吹かれて、気持ちも新たに!前向きになれました!