引き続きバーゼルよりお届けいたします^_^今日もまた練習のあとお散歩へ。雨の気配がすでにしていて土からなんとも言えない土っぽいかおりが漂います。そして桜の木の下に立つと、ポツポツとやってきた雨が桜の花びらをヒラヒラと舞うように落としてくれるじゃありませんか!一瞬ここがどこかわからなくなるような幻想的な桃源郷の世界は、懐かしい記憶を思い起こさせてくれました。
昨日の続きですが、あの日、ブリュッヘン最後の演奏会のあと、オーケストラのホルン奏者ハイスさん、ヒルケさん、そしてオーボエ奏者のアレーンさんと居酒屋へいきました。コンサート会場をあとにすると大粒の雨です。傘は一本しかなくみんなで濡れながら歩きました。その時の錦糸町に舞う雨の、普段だったらいやだなーと思うだけの雨が、あの日だけは、あの音楽の後、そしてかけがいのない友人と歩いたあの感覚が、雨の日の、肌にしっとり吸い付くような質感によって今も鮮明に思い出されるのです。
ピアノを弾くときも、毎日指先がふわっと優しく、時に激しく鍵盤をなぞると、毎日違った感覚がでてきます。昨日やったことの復習ではなくて、毎日が新しい感覚であること、そのために私の身体ができるだけ先入観なしのまっさらな空であること、そうであることがいかに重要でいかに難しいか。。日々の課題であり人生の課題であります^_^
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