フォルテピアノ奏者 丹野めぐみ BLOG。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業後、オランダ初めヨーロッパ各地にて研鑽を積み、同地にて活躍。現在オランダでもっとも権威ある「De Nederlandse Opera」のメンバーとして参加、また「Amsterdam Barok Opera」にて活動の場を広げるとともに、ヨーロッパを中心に、室内楽とドイツリートの分野で精力的な活動を行なっている。

April 2013Archives

楽聖ショパン

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 昨日よりは大分感覚が戻ってきました。練習もしっかりできて、マズルカもスタートさせ、意外にも自分につかみやすいかもなって思いました。プレリュードのほうがでごワイ感じです。。でも、思ったよりも早く公の場で弾くようになるかもですね。

 お客様から頂いたDVD,、楽聖ショパン、ちょこと観て寝ます。また感想は後日!

始動の日!

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 風が強いですね!そして、私は一日寝込みました。気が抜けたのか、疲れがたまったのか。。今日は一日、しょうが番茶を飲んだり、葛湯をのんだり、足湯をしたり(レモンとユーカリの精油で)、首から肩にかけていつものオイルでマッサージしたり、そして今だいぶ復活です。

 今週は結構うごいたからかな、、ユーロピアノさんに打ち合わせにいったり、今度の6月29日の演奏会の計画をしたり。。カワイの表参道店で大人買いをしたり。。最近のマイブームは、まあ、いつものお客様から言われたのもあるんですが、ショパンですね。ショパンへの道。この前の18世紀オケのショパンのコンチェルト聴いてから、なにか確実に自分の中に変わったものが芽生えたというか。。時間をかけても挑戦したい!って思いました。そんなわけで、前も書きましたが、フンメルのエチュードや、フンメルの書いたものを今読んでいて、なるほどーって思っています。民族色を大事にしたいし、リズムもやはり重要なファクターなので、やはりマズルカを手始めに勉強してみようかと思っています。フランソワの録音がとても好きです。

 オランダで来月、マスターコースをやらせていただくのですが、まあショパンの曲がたくさん入っているので、自分にとってもいい勉強になりますね。今からとても楽しみです!

 写真はオランダの、いつもお世話になる家の前の通り。。どこの家もお花でいっぱい!

 

 

 

 

 4月14日もたくさんのかたにご来場いただき、銀座パイオニアでの二公演、無事に終えることができました。朝から夜までの濃い時間をずっとパイオニアさんの中で過ごしました。1814年のオリジナル楽器の状態と向き合いながら、多くの経験を積ませていただいたこと、支えてくれた共演者、家族、いつも応援してくださる方々に本当に感謝の気持ちでいっぱいです!

 そして!6月29日土曜日、お昼の時間帯で、私が特任講師をさせていただいております、ユーロピアノ汐留にて、1835年あたりに制作されたウイーンの名工、ローゼンベルガーのオリジナルを用いて、シューベルティアーデ第二弾!やります!またご来場いただけるのを心待ちにしております!

 

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 皆様、大分ご無沙汰しました。集中して、4月11日のコンサート、3人で行ったシューベルティアーデ、おかげさまでたくさんの方々に見守られ、無事に終えることができました。音色もそうですが、いままでに聞いたことのない解釈というご感想をいただき、とてもうれしく思います。フォルテピアノ演奏も日本では大分耳にするようになってきましたので、楽器だけではなく、その奏法と、その楽器との対話が生み出す解釈をもっともっと深めていかなければならないと気を引き締めております!

嵐だったけど、至福の日々!

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 いやいや、ご無沙汰してしまいました!

 金曜、土曜と、18世紀オーケストラ@トリフォニーホールで、さまざまな出会いあり、感動あり、そして、音楽のあまりの素晴らしさを、全身全霊で受け止めた夜でした。会場すべての人が大満足で、そして少しさみしく会場を後にしたのが、とてもとてもなんとも言えないセンチメンタルな気分にさせて、嵐の雨の中でもあの音、至福の時を思い返しながら帰宅しました。

 まずは金曜日、ショパンコンクールの覇者、ユリアナさんを迎えてのショパンのピアノコンチェルト。その前にモーツアルトの40番交響曲。このコンビネーションがなんともいえず、しびれました。モーツアルトの音楽のロマン的な部分が、妙にいい形でショパンへと引き継がれていて、普段あまり意識することのないこの二人の音楽のつながりをすごく耳で味わえたし、また18世紀オーケストラのそれぞれが自由なのに、みんな家族みたいだから、結果ぴったり息が合ってしまう!その自然さ、その自然な流れがもう本当にすごかった!しかもモーツアルトがいかに前衛的だったかもわかったし、逆にショパンの古典的な部分にも目が(耳がかな?)いきました。そして、もちろん、圧巻のピアノ演奏!知的な、ストイックなショパン。今まで聴いたことのない、自我に埋もれていかない、理性的なショパン。あ~もう一回生でききたい!楽屋で最後お見かけしましたが、とても小柄なチャーミングな方でした!でも演奏はとてもダイナミックで、生き生きしていて、久しぶりに開眼いたしました!

 そして、たくさんの大切な友人や、オランダ時代にお世話になったフォルテピアノの方々、お仕事をご一緒させていただいたオーケストラのメンバーの方々に思いがけずあえて、本当に本当に幸せでした!そして、幸運にも、最終日のチケットが降ってきて、また土曜日にいってきました!そして、最初のシューベルトの「未完成」の出だし、コントラバスのところで、もう本当に深く、はかなく、そして強く、迫ってきました。もう涙が出て出てしょうがなかった。。アンコールの一曲目のバッハも本当に本当にこれ以上ない深さで、会場全体がしんみりしちゃって。。でも、きっとマエストロはそれをわかっていたのでしょうね。最後はシュトラウスで締めくくられていて、みんなの気持ちを和らげてくれました。そんなところも、音楽への、聴衆への、今という時に対する、感謝感謝の気持ちがあふれていたような気がします。

 書き出すととまらないんですが、とりあえず、明日からシューベルティアーデのお二人が東京へINなので、準備します!

 あと、一つアテンションですが、4月14日、銀座パイオニアさんでのライブは、13時30分開演は、私を通してお申込みされた方、16時開演はパイオニアさんをとおして抽選でご希望されたかた(締め切りはもう終わっています)ということで、わかりづらいのですが、お間違いのないよう、よろしくお願いします!

 

 

グレーバー1820年オリジナル

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 今日はメジロ練習をしてきました。本番の楽器にしっかり触ってきました。前よりもさらに感触がいいです。そしてやっぱりあの低音のチェロみたいな音、高音のきらきらした音は、すごく素敵でした。ピアノの楽曲でも弦楽器で弾いているみたいな音になる、またはシューベルトが想像した音が弦楽器だったからそういう音に聞こえるのか。。ピアノの不思議ですね。もしくはシューベルトのマジック。

 あすは、18世紀オーケストラ!楽しみです!!!しっかり聴きます!

桜の嵐

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 今日はすごい風でしたが!練習はちゃんとできました。今は必死でプログラム書いております。桜の花吹雪の下を自転車で通過しましたが、悲しいというよりも、空気が澄んでいたので、逆に凛とした気分になれました。

 書いていると、いろんなことが浮かびます。ウイーンへ行って、一人でオペラを見て、そのあと、人間観察をして、ふとさみしくなって夜の街をひとりで歩いてみたりとか。。あの町特有のなんともいえない物悲しさ、はかなさをひしひし感じた瞬間を思い起こしてみたり。でも、そういうのってシューベルトの音楽やるときには特に必要かも。至るところにちりばめられている三連符の歌い方が違ってくるかなって思っています。本当に、やっぱりすごいなって。「魔王」のときみたいに、それは、馬が走っていくリズムにもなり、連弾曲「人生の嵐」では、もうPPPのところで、完全に彼岸の世界からの便りみたいなふうに響いたり、「幻想曲ヘ短調」でも人生のどうしようもない流れに対抗する三連符だったり。。そのバリエーションの豊かさから、いかにシューベルトが全魂を注いで生活のあらゆる場面を音楽にしていったんだなって、そう読み取れるから、やっぱりすごいな。メッセージが濃いなって。だから、マスターピースって、人生の節目節目で、しっかりやっていきたいし、その分、たくさんたくさんやることが増えていきます。だから、とても楽しい!

 

 

花冷え

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 昨日は、残念ながら、お休みしてしまいました!頑張って書き続けていたのに!

 そして、昨日は、中目黒で、素敵なコンサートを聴いてまいりました。小さな歌のコンサート、オランダに留学されていた村上雅英さんのコンサートです。声がほんとうに透き通っていて、なんていうか、高音が、ポ~んと無理なくそこに到達していて、聞き惚れてしまいます。そして、その共演者の木島さんのパーセルも、聴きごたえありました。イギリス英語を、あのようにきっちり発音、そこに情感を盛り込めるということは、すごいことだと思います。そして、いろいろな方にばったりお会いでき、楽しい夜となりました。

 今日はパイオニアさんからご連絡をいただき、ずいぶんたくさんの方にご応募していただいたというご報告、とてもうれしく思っております!本当にありがとうございました!

 私は、今、プログラムノートのまたモードに入っていて、時間のある時に自宅に眠っているシューベルト、ドイツリート系の本をかたっぱしから、読んでおります。いい文章かけるといいなって思っています。

今週の一曲

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 今日はまた大分寒くなって、冬物に戻ってしまいました。そして今日はお祝いで銀座の大人の隠れ家的フレンチで、本格的なフランス料理を堪能してきました。シェフの味からは、なんとなくハイドンを思い起こしました。形式を重んじるんだけど、その中で自由自在に自分の色を出してゆく。ひとつひとつの素材を大切にして紡ぎだしていく味は、なんとなくパパハイドンのあの、素材そのものいかしながら遊び心がある感じと、ふと似ているなって。

 今日は久々にモーツアルトの歌曲をひも解いて、4月14日パイオニアさんで行う演奏会の準備をしていたのですが、モーツアルトの音楽は、最初っから、「え、そうくる?」というカウンターパンチや、途中で、「あ、そっちいくんだ」っていう、ころっころ変わっていくいたずら心がのぞくんですね。歌曲の場合は、もっともっと小さな世界なのですが、そのなかでこれだけ万華鏡の世界をみせてくれるのってすごい。ベートーベンになれば、もう形式はどんどんあてはまらなくなっちゃって、それを超えたファンタジーが形式を凌駕していってしまう。。

 ピティナのホームページ「今週の一曲」に前回北とぴあ音楽祭で行われたクレメンティの作品の映像が紹介されております!4月14日のピアノと同じですので、ご参考までにご覧いただければ幸いです!(二台の映像ですが、そのうちの一台を持っていきます)